セラミックの歯の色は自然?選び方と合わせ方、きれいに保つポイントも
こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。
セラミックは色の再現度が高いため、近くで見ても作り物だと気付かれないほど美しいのが特徴です。
しかし、素材や治療後の過ごし方によっては変色することがあります。そのため、正しいセラミックの扱い方を知り、美しい状態を維持しましょう。
この記事では、セラミックの歯の色の選び方や合わせ方について解説します。セラミックの変色の原因や予防法についても言及していますので、ぜひ参考にしてみてください。
セラミックの歯の色の特徴
歯は一色ではありません。根元の色が濃く、先端にかけて明るくなっていることが多いです。また、歯の色には個人差があり、黄みがかっていたり、先端が透けて見えたりする方もいます。
保険の場合、歯の色味は一色しか選択できません。そのため、他の歯との調和がとれず、不自然に見えることがあります。
その点、セラミックは作り物の歯だと気付かれることはないほど、審美性が高いのが特徴です。透明感がある上、グラデーションで色味を再現できるため、より自然な美しさを追及できます。
さらに、耐久性が高いため、美しい見た目を長く保てるのがメリットです。見えやすい前歯や口元の美しさにこだわりたい方は、セラミックを選択するとよいでしょう。
セラミックの歯の色の選び方と合わせ方
周りの歯やお顔に合った色味でなければ、セラミックが浮いて見えることがあります。そのため、自然な美しさを手に入れるためには、以下のポイントに注意しましょう。
自然光で色味を確認する
肌の色と同じように、歯の色味も自然光と電灯の下では見え方が異なります。特に、歯科医院の診察台の照明は光が強いため、歯の色が白く見えやすいです。
電灯の下でセラミックの色味を決めると「思ったより歯が白い」「隣の歯の色味と合っていない」というトラブルになりかねません。自然光の元で見える口元は、本来の歯味に近いですので、自然光の元で色味を確認しましょう。
ご自身で合う色味がわからない場合は、歯科医師にご相談ください。
セラミックの材質にこだわる
セラミックにはさまざまな種類があるため、素材によって審美性や耐久性は異なります。セラミックとプラスチックを混ぜ合わせたハイブリッドセラミックは、セラミックだけの素材よりも費用が安く抑えられるのがメリットです。
しかし、経年劣化により透明感が失われ、変色することがあります。そのため、より見た目のよい歯にしたいなら、品質の高いセラミックを選びましょう。
例えば、オールセラミックやガラスセラミック、e-maxなどです。これらのセラミックは耐久性が高く、経年劣化による変色が起こりにくいといわれています。
また、審美性にも優れているため、ご希望の歯の色味に近づけられるのが特徴です。品質の高いセラミックは費用が高い傾向にありますが、その分美しい歯を長く保つことができるでしょう。
ホワイトニングは優先的に行う
セラミック治療とホワイトニングを同時に検討している場合、ホワイトニングを優先的に行いましょう。ホワイトニングでどれだけ白くなるかは個人差があるため、歯の色味を予測してセラミックを作成することはできません。
セラミックを接着してからホワイトニングを行うと、周りの歯と調和できないことがあります。ホワイトニングを行ってからセラミック治療をすすめることで、全体の歯の色味をトーンアップでき、より美しい口元に近づけます。
ホワイトニングを検討されている場合は、事前に歯科医師にご相談ください。
歯科医師と仕上がりイメージを共有する
ご自身に合ったセラミックを選ぶためには、歯科医師とよくコミュニケーションをとることが大切です。歯科医師と患者様が仕上がりイメージを共有できていれば、患者様の思い描くセラミックに近づけられます。
しかし、コミュニケーションが取れていなければ「思った仕上がりと違う」「もっと白い歯がよかった」など、満足できない仕上がりになるかもしれません。理想とする歯の色味やグラデーション、歯の見え方などがあれば遠慮なくお伝えください。
セラミックの歯の色は変色する?
陶器素材を使用したセラミックは、表面がツルツルとしていることで変色しにくいといわれています。セラミックにはさまざまな種類があるため、素材によっては変色することがあります。
また、生活習慣がセラミックの変色に影響を与えることもあるので注意が必要です。
素材の問題
セラミックの素材の種類によって変色したり、見た目に悪影響を与えたりすることがあります。
経年劣化
ハイブリッドセラミックの場合、他のセラミックよりも耐久性が劣ります。そのため、長期間使用すると徐々に着色し、歯が黄ばんで見えることがあるので注意が必要です。
金属による影響
セラミック治療では、土台や被せ物の内部に金属を使用することがあります。金属を使用することで耐久性が高くなるものの、見た目に悪影響を与えることがあるので注意が必要です。
例えば、土台に金属を使用している場合、セラミックの内部が透け、歯の色味が暗く見えることがあります。また、セラミックの被せ物の場合、歯茎に金属が溶け出して歯茎が黒ずみ、見た目が悪くなることがあるのです。
セラミックの土台や種類によって見た目に影響を与えることがあるため、デメリットも理解して素材を検討しましょう。
生活習慣によるもの
セラミックの色の変化は、食生活や喫煙習慣、生活習慣によって左右されます。
蓄積した汚れや着色
セラミックは汚れや着色がつきにくいのが特徴ですが、ケアが必要ないわけではありません。歯磨きが不十分であれば、蓄積した汚れにより変色することがあります。
また、強い力で歯を磨くとセラミックの表面に細かな傷がつき、そこに汚れが付着することもあります。日頃から正しい方法で歯を磨き、お口の中の磨き残しをなくすことが大切です。
色の濃い飲食物
カレーやソース、ワインなどの色の濃い飲食物により、セラミックが黄ばむことがあります。特に、日常的にコーヒーや紅茶、緑茶などを飲む習慣のある方は、茶渋や着色が付きやすいため注意が必要です。
喫煙によるヤニの付着
タバコに含まれるヤニは、汚れを吸着する作用があるため、セラミックや歯の表面の変色や着色の原因になります。ヤニによる着色汚れは、飲食物による着色汚れよりも取り除きにくいといわれています。
そのため、セラミックの変色を防ぐためには禁煙することが望ましいです。
メンテナンス不足
歯ブラシだけでは十分にケアできないため、歯科医院でクリーニングを受ける必要があります。
しかし、セラミック治療後にメンテナンスを怠ると、日頃の汚れが堆積し、セラミックの変色につながる可能性があります。セラミック治療が終わったからといって通院を辞めず、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。
セラミックの歯の色をきれいに保つポイント
ここでは、セラミックの歯の色をきれいに保つポイントを解説します。
口腔ケアを行う
お口の中に磨き残しが多ければ、セラミックが変色することがあります。そのため、毎日の歯磨きでお口の中を清潔に保ちましょう。
ただし、強く磨きすぎると、セラミックの表面に傷がつき、汚れが溜まりやすくなります、歯磨きをする際は、普通またはやわらかめの歯ブラシを選び、優しい力で磨いてください。
歯ブラシは小刻みに動かし、セラミックの周りに磨き残しを作らないことが大切です。歯と歯の間や歯の裏側、歯茎の隙間には、歯間ブラシやフロス、タフトブラシなどを使いましょう。
また、色の濃いものを食べた後はすぐに歯を磨いてください。着色汚れを放置していると、セラミックの変色につながるためです。
セラミックを美しく保つためには、毎食後歯磨きするのがよいでしょう。仕事などで難しい場合は、食前に水を飲む、食後は口をゆすぐなどだけでもかまいません。
喫煙を控える
喫煙することで、ヤニによる着色汚れが付き、セラミックが黄ばむことがあります。ヤニによるベトベトした汚れは、歯ブラシでは落ちません。
そのため、日常的に喫煙することで、汚れが蓄積し不衛生な状態が続くのです。さらに、タバコは血行を悪くする効果があるため、歯周病のリスクも高めます。
歯周病により歯肉退縮を起こすと、セラミックと歯茎との段差ができたり土台が見えたり、見た目に悪影響を及ぼすこともあるのです。セラミックの美しさを保つには、禁煙することが欠かせません。
定期的にメンテナンスを受ける
メンテナンスでは、クリーニングにより日頃溜まった磨き残しを徹底的に除去します。専用の機械を使って歯の表面をツルツルに仕上げるため、セラミックの変色を予防するだけでなく、再付着を予防する効果もあります。
また、噛み合わせや虫歯や歯周病の有無も確認できるため、長期的にお口の中を健康に保てるでしょう。お口のトラブルを防ぐためにも、約3~6ヵ月に1回の頻度でメンテナンスを受けましょう。
まとめ
セラミックは色調の再現度が高いため、作り物だと気付かれないほど美しいのが特徴です。
ただし、セラミックの色味の合わせ方を間違えば、不自然に見えることがあります。自然光の中でセラミックの色味を選び、歯科医師と仕上がりイメージを共有することが大切です。
また、セラミックの種類によっては変色することがあるため、オールセラミックやガラスセラミックなどの審美性の高いセラミックを選ぶとよいでしょう。
セラミックの歯を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。ホームページはこちら、Web診療予約 も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。