マウスピース矯正とは?メリットや治療の流れ、費用も解説!
こんにちは。千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」です。

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比べて装置が目立ちにくく、取り外しが可能であることから、多くの人に選ばれています。どのようなメリットがあるのか、注意すべき点はないのか、気になる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、マウスピース矯正の特徴を詳しく解説するとともに、メリット・デメリット、治療の流れや費用についても紹介します。
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを装着して歯を少しずつ動かし、理想の歯並びを目指す矯正治療の一種です。ワイヤーやブラケットを使用する従来の矯正とは異なり、目立ちにくいことが大きな特徴です。
マウスピース矯正では、患者さまにあわせて作られたマウスピースを一定期間ごとに交換しながら、段階的に歯を移動させます。通常、1〜2週間ごとに新しいマウスピースへ交換し、計画的に歯を動かしていきます。
治療期間は症例によりますが、軽度の歯列不正であれば半年から1年半ほど、より複雑な場合は2〜3年かかることもあります。
マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正とは異なる特徴を持っており、さまざまなメリットがあります。ここでは、特に注目すべきポイントを紹介します。
目立ちにくい
マウスピース矯正の最大のメリットは、装置が透明で目立ちにくいことです。ワイヤー矯正の場合、金属製の装置を固定するため目立ちますが、マウスピースはプラスチック製のクリアな素材を使用しているため、装着していてもほとんど気づかれません。
取り外しできる
マウスピースは自由に取り外せるため、食事や歯磨きの際に装置が邪魔になることがありません。ワイヤー矯正では食べ物が装置に挟まりやすく、食事の際に不便を感じることがありますが、マウスピース矯正なら普段と同じように食事を楽しめます。
また、歯磨きも普段通り行えるため、口内を清潔に保ちやすいです。虫歯や歯周病のリスクを抑えられる点も大きな利点です。
痛みが少ない
ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーによって口内に傷がついたり、装置を調整するたびに痛みを感じたりすることがあります。マウスピース矯正では金属を使用しないため、口内の粘膜を傷つけることがほとんどなく、痛みが少ないのが特徴です。
歯を動かす際の圧力も弱いため、違和感を抑えられます。
金属アレルギーの心配がない
マウスピース矯正ではプラスチック製の装置を使用するため、金属アレルギーのある方でも安心して治療を受けられます。ワイヤー矯正では、金属にアレルギー反応を起こしてしまう可能性がありますが、マウスピース矯正ならその心配がありません。
通院回数が少ない
ワイヤー矯正では、定期的に歯科医院を受診して装置を調整してもらう必要があります。マウスピース矯正は患者さま自身でマウスピースを交換して治療を進めるため、通院回数が少ないです。
1〜2ヶ月に1回程度の通院が一般的で、忙しい方でも治療を続けやすい点がメリットです。
マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。矯正治療を始める前に、これらの注意点を理解しておくことが大切です。
装着時間を守らないと効果が出にくい
マウスピース矯正では、1日20〜22時間以上の装置の装着が推奨されています。取り外しが可能なため、装着を忘れたり食事の後にすぐに付け直さなかったりする方は少なくありません。
この場合、予定通りに歯が動かず、治療期間が長引いてしまうことがあります。自己管理が苦手な人は、ワイヤー矯正のほうが合っているかもしれません。
適応できない症例がある
マウスピース矯正は、軽度〜中等度の歯列不正に対応しています。骨格のズレを伴う噛み合わせの問題や、歯の大きな移動が必要なケースでは、ワイヤー矯正のほうが効果的な場合があります。
また、抜歯が必要な症例では、マウスピース矯正では十分な治療効果が得られないこともあります。
治療期間が長くなることがある
ワイヤー矯正に比べると、マウスピース矯正は歯にかかる力が弱いため、治療期間が長くなることがあります。特に、歯の移動量が多い場合や装着時間が不足している場合は、さらに時間がかかる可能性があります。
紛失や破損のリスクがある
マウスピースは取り外し可能なため、紛失するリスクがあります。特に、外食時や旅行中など、マウスピースを外す機会が多いと紛失しやすいでしょう。
また、強い力がかかると割れたり変形したりする可能性もあるため、取り扱いには注意が必要です。
話しにくくなることがある
装着初期は、マウスピースが口の中にあると、違和感を覚えたり発音しづらくなったりすることがあります。特に、サ行やタ行の発音が難しくなることがありますが、多くの人は数日から数週間で慣れていきます。
マウスピース矯正の流れ

マウスピース矯正は、一般的に以下のようなステップで進められます。治療をスムーズに進めるために、それぞれの流れを事前に理解しておくことが重要です。
初回相談・カウンセリング
まずは歯科医院でカウンセリングを受けます。ここでは、歯科医師が歯並びの悩みや希望をお聞きし、マウスピース矯正で治療できるかどうかの確認を行います。
また、矯正の大まかな流れや費用についても説明します。
精密検査と診断
カウンセリング後、口腔内の状態を詳しく調べるための精密検査を行います。一般的には、レントゲン撮影や歯型の採取などが実施されます。
検査で得られたデータをもとに、治療計画を立てます。
治療計画の説明とマウスピースの作製
検査結果をもとに、どのように歯を動かしていくのかをシミュレーションし、患者さまに治療計画を説明します。治療完了までのおおよその期間や流れなどを確認できます。治療計画に納得したら、マウスピースを作製します。
マウスピースはオーダーメイドで作成されるため、完成までに数週間かかることがあります。
マウスピースの装着開始
マウスピースが完成したら、歯科医院で装着方法や使用時の注意点について説明を受けます。基本的に1日20〜22時間以上装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースへ交換していきます。
定期的な通院と経過チェック
治療中は、約1〜2ヶ月ごとに歯科医院へ通い、歯の動きが計画通りに進んでいるかを確認します。必要に応じて、治療計画の微調整が行われることもあります。
矯正完了と保定期間
すべてのマウスピースを使い終わり、歯並びが整ったら矯正治療は完了です。
しかし、矯正後は歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐため、リテーナー(保定装置)を一定期間装着する必要があります。保定期間は通常1〜2年程度です。
後戻りを防ぐために、さらに長期間リテーナーの使用を推奨されることもあります。
マウスピース矯正では治療できない症例

マウスピース矯正は多くの歯並びの問題に対応できますが、すべての症例に対応しているわけではありません。ここでは、マウスピース矯正では治療が難しいケースについて解説します。
重度の歯列不正
歯のねじれが大きい場合や、歯の移動量が大きいケースでは、マウスピース矯正では十分な効果を得ることが難しくなります。特に、歯を大きく回転させる必要がある場合や歯と歯の間に大きなスペースがある場合は、ワイヤー矯正のほうが効果的であるケースが多いです。
骨格的な問題がある場合
顎の位置に大きなズレがある場合、マウスピース矯正だけでは根本的な改善が難しいことがあります。骨格的な問題が原因の不正咬合は、外科矯正(顎の手術)が必要になることもあります。
抜歯が必要なケース
軽度の歯並びの乱れであればマウスピース矯正で十分対応できますが、大きなスペース確保のために抜歯が必要な場合は注意が必要です。抜歯を伴う矯正では、広範囲の歯を大きく動かす必要があるため、ワイヤー矯正のほうがスムーズに治療を進められるかもしれません。
虫歯や歯周病が進行している場合
虫歯や歯周病がある場合は、矯正前に治療する必要があります。特に、歯周病が進行していると、歯を支える骨が弱くなっており、矯正による歯の移動が困難になることがあります。
治療を終えてから矯正を始める必要があるでしょう。場合によっては、矯正自体が難しいこともあります。
マウスピース矯正の費用

マウスピース矯正の費用は、治療の種類や歯科医院によって異なります。前歯のみの部分矯正であれば20万〜50万円ほど、上下の全ての歯を対象とした全体矯正では60万〜120万円ほどかかります。軽度の症例であれば、30万〜60万円ほどで終わる場合もあります。
まとめ

マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しが可能なため、多くの人にとって魅力的な矯正方法です。特に、仕事やプライベートで見た目を気にする方や、歯磨きをしっかり行いたい方にとって大きなメリットがあります。
一方で、装着時間を守らなければ治療が長引く可能性があることや、重度の歯列不正には対応できないケースがある点には注意が必要です。
マウスピース矯正を検討されている方は、千葉県野田市にある歯医者「R歯科・矯正歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、インプラント治療やマウスピース矯正(インビザライン)、小児歯科、ホワイトニングなど、さまざまな治療に力を入れています。ホームページはこちら、Web診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。